Disguise

ワックスの繊細な特性を活かす

従来プロダクトの製造過程(ロストワックス鋳造)や品質保持(防水紙加工など)に使われるワックスを、プロダクトのメイン素材として活用した花瓶です。ワックスの、温度によって変形しやすく非常にデリケートな側面を、逆に長所として捉えることで、自然と人工が融合したオルタナティブな素材の使われ方、製造方法、表現方法を提案しています。簡易的な道具のみを使った回転成形という製法で制作されており、製造時のエネルギー消費は最小限に抑えられます。また、使用したワックスは、溶かせば繰り返し使用することができ、環境や人体に無害で安全な素材という側面もあわせ持ちます。回転によって生み出される繊細な重層構造には一つとして同じものがなく、光によって立体的で深みのある表情が浮かび上がります。微細な振動によって生まれる波紋の影も光で映し出されます。

Project Details

Year
2017
Category
Photo
  • Masayuki Hayashi

Product

Grains of Purity

PANPURI