VEILANCE
ARC'TERYX
再活用が難しく廃棄されるコンクリートがらを、都市に還元する
カナダのアウトドアブランドARC’TERYXのアーバンウェアライン「VEILANCE」の国内初の単独店舗のインテリアデザインです。使用したマテリアルは、作業効率の観点からリサイクルされずに埋立地に廃棄されてしまうコンクリートがら。日本では、年間6,168万トンのコンクリートがらが産業廃棄物として排出されますが、約96%は破砕処理され再活用されています。そこで本プロジェクトでは、残り4%にあたる、廃棄される運命にあるコンクリートがらを手作業で粉砕し、自然由来の原料と混合。左官材としてインテリアに活用しました。「人々の生活に馴染むデザインを大切にする」というVEILANCEの哲学を一つ一つのタイルに落とし込み、都市に土着する素材を昔ながらの加工方向で都市に還元することで、ミニマルな空間を構築しています。