Mikimoto Ginza Tree 2017
Mikimoto
結晶が日々成長をつづけるツリー
ウレア(尿素)の結晶に覆われた、日々成長をつづけるクリスマス・ディスプレイです。ミキモトの代表的なジュエリーである真珠が自然の力から生まれることに着目し、自然との共生を目指す姿勢から生まれる新たな製造方法と表現方法を提案しています。
Project Details
Installation
ミキモト銀座4丁目本店の建て替え工事のため、2014年に40年近い歴史に幕を閉じた「ミキモト ジャンボクリスマスツリー」が、2017年のリニューアルオープンに伴い「MIKIMOTO GINZA TREE」として復活することに合わせて、7m×7mの巨大なウィンドウに、高さ6mの大ツリーと、2.5mの小ツリー2体を設置しました。ツリーの表面を覆う雪のように真っ白で繊細な素材は、ウレア(尿素)の飽和水溶液を気化させ、結晶化させたものです。ミキモトの真珠は、貝の中でゆっくりと育ち、結晶層を形成することで表面の美しい輝きを生み出しますが、そのプロセスに着想を得て、同じく結晶化するウレアを素材として活用しました。自然現象の不確実性を積極的に生かすことで生み出される唯一無二の表情は、ツリー内部に設置されたゆっくりと変化する照明によって一層惹き立ち、会期中も結晶が育ちつづけることで少しずつ変化を続けました。