Haze

東京で出た廃材を土着の素材と見立て、シンプルに加工する
Hazeは、不適切かつ複雑になりすぎてしまった人間と素材の関係の再構築を試みるオブジェです。使用しているのは、現代文明の象徴とも言える、東京で回収された使用済みの銅線(廃棄電線)。銅は、人類が初めて利用した金属であり、近代の電気文明やテレコミュニケーション文化の礎を築いた素材です。本プロジェクトでは、東京をより少ないエネルギーで銅が産出できる鉱床と見立て、「土着の素材を使い、自分たちの手でシンプルに加工する」という、人間と素材の関係の原点に立ち戻ることで、機能性や利便性にとらわれることのない、銅線の新たな価値を探っています。we+のリサーチプロジェクト「Urban Origin」の一環として取り組んでいます。